アジアのお正月: フィリピン、ベトナム、インドネシアの過ごし方
2025.01.08新着情報一覧
改めまして、新年あけましておめでとうございます!
本年も何卒、よろしくお願いいたします。
皆様、お正月はゆっくり過ごすことができたでしょうか?
実家に帰省した人、家族と過ごした人、一人で過ごした人、様々かと思います。
お正月は新しい年の始まりを祝う特別な時間です。それぞれの国が独自の文化や伝統を反映してお正月を過ごします。
今回は、弊社とつながりの強いフィリピン、ベトナム、インドネシアのお正月の過ごし方を詳しくご紹介します。
フィリピンのお正月
フィリピンではクリスマスと同様に、新年の祝いも非常に賑やかで家族中心の行事として楽しまれます。カトリックの影響が色濃く、西洋式の新年を祝う文化が定着しています。
1. 大晦日の「メディアノチェ(Media Noche)」
フィリピンのお正月のハイライトは、家族で楽しむ大晦日の祝宴「メディアノチェ」です。豚の丸焼き「レチョン」や、幸運を象徴する丸い果物が並ぶのが特徴です。中でも、12種類の丸い果物を揃える習慣は、新年の12か月間の繁栄を祈る意味があります。
2. 爆竹と花火
花火や爆竹は悪霊を追い払い、新年の幸運を呼び込むと信じられています。大晦日には、家の前や広場で盛大に花火が打ち上げられます。爆竹の音で新しい年の到来を祝う風習は、家族全員で楽しむものです。
3. 幸運を呼ぶ衣装と風習
新年にはドット柄の服を着ることで幸運を引き寄せるとされています。また、コインをポケットに入れたり、家中の明かりをつけておくことも、新年の成功を祈る行動として一般的です。
ベトナムのお正月(テト/Tết)
ベトナムでは「テト(旧正月)」が一年で最も重要な祝日です。グレゴリオ暦の新年よりも旧暦に基づくこの時期が家族や先祖を敬う期間として特別視されています。
1. 家族との再会と団欒
テトの時期には、多くの人が故郷に帰省し、家族とともに新年を迎えます。これは、一年の始まりを家族とともに過ごし、絆を深める大切な時間です。先祖の墓参りや家族の祭壇への供物も重要な行事です。
2. 伝統料理「バインチュン」と「バインテット」
テトを祝う食卓には、もち米で作られた「バインチュン(四角形)」や「バインテット(円筒形)」が欠かせません。これらの料理は、家庭ごとに手作りされることが多く、米や肉、豆などが豊作と繁栄の象徴とされています。
3. 幸運を象徴する赤い封筒
赤い封筒「リシー(Lì xì)」に入ったお金を子どもや未婚の若者に渡す習慣があります。これには、新しい年に幸運と成功をもたらす意味が込められています。
4. 新年の飾り付け
テト期間中、家々は赤と金を基調とした飾りで彩られます。特に桃の花(北部)や金柑の木(南部)が人気で、家の前や中に飾られます。これらは生命力や繁栄を象徴します。
インドネシアのお正月
インドネシアはイスラム教徒が多数を占める国ですが、西暦の新年も広く祝われています。また、中国系住民は旧正月も盛大に祝うため、二重のお祝いムードが感じられる国です。
1. 大晦日のカウントダウンと花火
ジャカルタやバリ島などの都市部では、大晦日に花火大会やカウントダウンイベントが行われます。特にバリ島は観光客にも人気のスポットで、地元の文化と西洋的な新年の祝いが融合した特別な体験が楽しめます。
2. 家族や友人との集まり
家族や友人と食事を共にしながら新年を迎えるのが一般的です。地域によっては、「ナシトゥンペン(Nasi Tumpeng)」という黄色いご飯が新年のお祝いの料理として振る舞われます。
3. 新年の抱負
新しい年を迎えるにあたり、多くの人が個人や宗教的な目標を設定します。イスラム教徒にとっては、精神的な成長や社会への貢献が新年の重要なテーマとなります。
4. 多文化的な祝祭
インドネシアは多民族国家であるため、各民族の新年の祝い方が融合しています。特に中国系住民は旧正月を盛大に祝うことがあり、西暦の新年と連続して楽しまれることも珍しくありません。
まとめ
フィリピン、ベトナム、インドネシアのお正月は、それぞれの文化や宗教を反映した独特の伝統があります。フィリピンでは家族で楽しむ賑やかな新年、ベトナムでは旧暦に基づいたテトの祝い、インドネシアでは多文化が交わる新年の祝祭が見られます。
どの国でも共通しているのは、家族や友人との時間を大切にし、新しい年への希望を込めて祝う姿勢です。
この記事をきっかけに、ぜひほかの国の文化についても触れてみてください。