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技能実習と特定技能の違いとは?①

2024.09.12新着情報一覧

1993年から開始された技能実習ですが、特定技能との違いがよくわからないといわれることが多々あります。

そこで今回は、技能実習と特定技能の制度における違いについて説明いたします。

 

 

・目的

技能実習の目的は、外国人労働者が日本で特定の技術や知識を学び、それを母国に持ち帰って活用することです。つまり、母国の産業発展に貢献するための技能移転が主な目的です。

特定技能は、日本国内での労働力不足を解消するために導入された制度です。外国人が日本国内で即戦力として働くことが目的です。特定技能は、特に労働力不足が顕著な産業分野において活用されています。

 

・在留資格の条件

技能実習生はまず「技能実習1号」という資格で入国し、一定の条件を満たせば「技能実習2号」や「技能実習3号」に移行することができます。

特定技能のビザは1号と2号がありますが、1号の取得には業務に関連した試験(日本語能力や技術試験)に合格すること、または技能実習2号または技能実習3号を良好に終える必要があります。2号の取得には業務に関連した試験に合格すること、分野別に決められた条件をクリアすることが求められます。

 

・就労内容

技能実習は、主に技術や知識を学ぶことが目的であり、その範囲内での労働が許されます。基本的には実習を通じて技術を習得するため、学習的な側面が強いです。

 特定技能は、日本国内でフルタイムで働くことができ、即戦力として業務を行います。特定技能1号では12業種(介護、建設、外食業など)で働くことができ、特定技能2号では特定の産業でより専門的な業務に従事します。

 

・滞在期間

技能実習は原則として、最長5年間の滞在が許されています。ただし、技能実習1号から2号、3号へとステップアップするためには、定められた条件をクリアする必要があります。

特定技能は、特定技能1号では最長5年間の滞在が許されますが、2号では無期限での滞在が可能です。

 

・家族帯同

技能実習は家族の帯同は認められていません。技能実習生は日本で単身で生活することが前提です。

特定技能は特定技能1号では家族の帯同は認められていませんが、特定技能2号では家族の帯同が可能です。

 

 

このように、技能実習は学習を目的とし、特定技能は労働力を補うための制度として設けられている点が大きな違いです。

次回は、実際に雇用した際の費用面や本人たちの能力の違い等について解説します!

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