永住権の取得方法とは?
2024.11.15新着情報一覧
日本に在留する外国籍の方の多くが目標にしているのが永住権(永住許可)の取得です。
永住権を取得するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。
今回は、永住権の取得に必要な要件やビザごとの永住権取得までの流れを詳しくご紹介します。
1. 日本で永住権を取得するメリットとは?
永住権を取得すると、日本での生活がさらに安定します。
たとえば、ビザの更新手続きが不要になり、日本国内での就労や転職も自由になります。
また、銀行からの融資が受けやすくなったり、社会的信用が高まるといったメリットもあります。
よって、日本で車を買ったり、一軒家の購入が可能になったりします。
2. 永住権取得に必要な基本的な要件
日本の永住権を取得するためには、以下の基本的な要件を満たす必要があります。
(1) 素行が善良であること
日本の法律を守り、社会的に非難されない生活を送ることが求められます。
交通違反や未納税など、日常生活での法的トラブルがあると、申請が不利になる可能性があります。
(2) 独立した生計を営む能力があること
安定した収入や資産があり、日本での生活費を自分で賄えることが求められます。
仕事があることが前提ですが、十分な貯蓄がある場合や、家族からのサポートが見込める場合も考慮されることがあります。
(3) 日本の利益に合致すること
永住権の申請者が、日本にとって利益となる存在であることが求められます。具体的には、以下の条件が考慮されます。
- 引き続き10年以上日本に在留していること
原則として、10年以上継続して日本に住んでいることが求められます。
そのうち5年間は就労資格(特定技能1号を除く)または居住資格を保持している必要があります。 - 公的義務を適切に果たしていること
税金や社会保険料の納付など、法的な義務をしっかりと履行していることが必要です。
3. 在留資格別の永住権取得までの流れ
〇特定技能ビザ(特定技能1号と2号)の場合
- 特定技能1号
在留期間が5年に制限されているため、このビザのみで永住権を取得することはできません。
特定技能2号に移行する必要があります。 - 特定技能2号
在留期間に上限がなく、永住権の要件を満たす可能性があるため、永住権取得の対象となり得ます。
特定技能2号を取得後に5年以上日本で就労することで永住権の申請が可能になります。
〇技術・人文知識・国際業務ビザ(技人国)の場合
引き続き10年以上日本に在留し、そのうち就労資格で5年以上在留していることが求められます。
また、素行や収入の安定性も重視されるため、職場での評判や社会的な信用を意識することが大切です。
〇定住者ビザの場合
定住者ビザで5年以上継続して日本に在留している場合、永住権取得の条件を満たす可能性があります。
定住者は日本での生活が比較的安定していると見なされやすいため、永住権取得のプロセスが円滑になることもあります。
〇日本人の配偶者ビザの場合
実体のある婚姻関係が3年以上続いており、引き続き1年以上日本に在留している場合、永住権の申請が可能です。
素行や生活の安定性も求められるため、配偶者ビザの要件を満たすだけでなく、生活の安定性も考慮されます。
4. 永住権申請に必要な書類
申請には多くの書類が必要です。以下は基本的な例ですが、ケースによって異なるため、入国管理局や専門家に確認しましょう。
- 申請書
- パスポートおよび在留カードのコピー
- 住民票
- 納税証明書
- 収入証明書(源泉徴収票や確定申告書など)
- 保証人の書類(日本人や永住者の保証人が必要です)
5. 永住権申請時の注意点
- 長期間の審査
申請から結果が出るまでに時間がかかることがあります。 - 最新の情報を確認する
永住権の要件や必要書類は変更される可能性があるため、事前に最新の情報を確認することが重要です。
まとめ
永住権を取得することで、日本での生活がより安定し、多くのメリットを享受できます。
しかし、永住権取得には多くの要件を満たす必要があり、計画的に進めることが重要です。