資格外活動許可とは?
2024.11.27新着情報一覧
前回の記事で少し触れましたが、日本で就労が認められていない在留資格(例:留学ビザ、家族滞在ビザ)を持つ方がアルバイトや報酬を伴う活動を行う場合、「資格外活動許可」を取得する必要があります。
現在多くの飲食店やコンビニエンスストアで外国籍の方が働いていますが、その多くが資格外活動許可を取った留学生といわれているため、企業側も今後に向けて理解をしておく必要があります。
今回は、資格外活動許可の取得方法や注意点について、詳しくまとめていきます。
資格外活動許可とは?
「資格外活動許可」とは、現在の在留資格で認められていない活動を一部例外的に許可する制度です。
例えば、留学生が学費や生活費を補うためにアルバイトをする場合や、家族滞在ビザの配偶者が生活費を支えるために働く場合が該当します。
資格外活動許可が必要な理由
日本の在留資格は、それぞれの活動内容に基づいて発行されています。
そのため、在留資格で認められていない活動(報酬を伴う就労など)を行うには、「資格外活動許可」が必要です。
無許可で就労した場合、不法就労とみなされるため、必ず事前に手続きを行いましょう。
資格外活動許可の種類
- 包括許可
- 週28時間以内で、特定の勤務先を限定せずにアルバイトを行う場合に発行
- 主に留学生や家族滞在ビザの方が対象
- 個別許可
- 勤務先や活動内容が明確に決まっている場合に発行
- 例:特定の会社で長期インターンシップを行う場合
資格外活動許可の取得方法
1. 必要書類を準備
- 包括許可の場合
- 資格外活動許可申請書(所定の様式)
- パスポート
- 在留カード
- 個別許可の場合
- 上記書類に加え、雇用契約書や労働条件通知書など、活動内容を証明する書類
2. 申請場所
住居地を管轄する地方出入国在留管理官署で申請します。
一部の場合は、オンライン申請も可能です。留学生の場合、学校の担当者が代理申請を行うこともあります。
3. 手数料
申請は無料です。
4. 審査期間
通常、申請から1~2週間程度で審査結果が通知されます。繁忙期や書類不備がある場合は、さらに時間がかかることがあります。
注意点
1. 労働時間の制限
- 留学生の場合:週28時間以内(長期休暇中は1日8時間以内)に制限されています。
- 家族滞在ビザの場合:勤務時間が制限される場合があります。
2. 禁止されている活動
風俗営業や法律で禁止されている活動は、資格外活動許可の対象外です。
3. 無許可就労のリスク
資格外活動許可を取得せずに就労すると、不法就労とみなされます。これにより、本人だけでなく雇用主にも罰則が科される可能性があります。
資格外活動許可が必要な方のチェックリスト
以下の条件に当てはまる方は、資格外活動許可の取得を検討してください:
- 学生で、学費や生活費のためにアルバイトをしたい
- 家族滞在ビザを持っており、家計を支えるために働きたい
- ボランティア活動で報酬を受け取る可能性がある
まとめ
資格外活動許可は、日本で安全にルールを守りながら生活するために重要な制度です。
外国籍の方の日本での就業が増えていく中、資格外活動許可をとって就業する方は今後も増えてくると予想されます。
知識として知っておくことに越したことはありません。
その他ご不明点ありましたらぜひお気軽にお問い合わせください。