フィリピン人材×日本 ― 結婚・出産後の母子の在留資格と、企業が見据える長期雇用戦略
2025.10.22新着情報一覧
こんにちは!メイクワンです!
今日は珍しくまじめなお話となっております!
はじめに
メイクワンで扱う国籍は全部で3か国(フィリピン・ベトナム・インドネシア)ですが
本日はフィリピンの国籍についてメイクワンが今後を見据えて長く外国人材を雇用したい企業様へお伝えしたい内容をまとめました!
フィリピン出身の人材は、英語力・ホスピタリティ・明るい性格などが評価され、日本企業での活躍が年々増えています。
そんな中で注目されるのが「結婚・出産を経た後の在留資格」問題です。
在留資格の変更や更新を正しく理解しておくことで、本人の安心だけでなく、企業側にとっても“長く安定して雇用できる環境”を整えることができます。
本記事では、フィリピン人の母子を中心とした在留資格の流れを実例を交えて紹介し、今後の雇用安定化につながる視点をお伝えします。
1. 出産後すぐに必要な手続き:「30日・60日ルール」
フィリピン人の方が日本で出産した場合、赤ちゃんの在留資格取得はタイミングが非常に重要です。
出生後30日以内に「在留資格取得許可申請」が必要
60日を超えて滞在する場合は、必ず在留資格を取得しなければならない
これを過ぎてしまうと、不法滞在扱いや将来の更新時の不利益になるリスクも。
企業としても、スタッフの家族が安心して在留できるよう、このルールを知っておくことが大切です。
2. 在留資格の主なパターン(母子のケース別)

3. 実務で起きやすい課題とポイント
期限管理:出生30日以内の申請、婚姻届や配偶者届出の14日ルールなどを社内共有。
書類準備のサポート:戸籍謄本、出生届受理証明、婚姻受理証明など。
就労制限の変化に注意:「特定技能」→「配偶者ビザ」への変更で職種・勤務条件が変わることも。
メイクワンの支援事例では、妊娠中・出産後のスタッフと企業間で早期に情報共有を行うことで、トラブルなく復職・更新ができたケースが多くあります。
4. データで見る:フィリピン人材と在留資格の現状
2024年末時点での在留外国人数は約376万人と過去最高。
うち特定技能在留者は約28万人(前年比+36.5%)。
フィリピン国籍は約2.8万人と3位前後の規模。
つまり、「特定技能→身分系(配偶者・定住・永住)」への移行者が確実に増加しています。
これにより、“就労制限のない安定層”が増え、企業が長期的に人材育成・配置を考えられる時代へと進んでいます。
5. 今後の見通し:特定技能×身分系=安定雇用への道
今後は、特定技能で来日した人材が結婚・出産・家族帯同を経て、
「配偶者」→「定住者」→「永住者」へとステップアップしていく流れが加速していきます。
企業にとってはこれはチャンスです。
「一時的な労働力」ではなく、“日本に根を下ろす人材”をどう支援し、共に成長していくかが鍵になります。
まとめ:フィリピン人材の“ライフイベント”を支援できる企業が選ばれる
🔸補足:技人国と特定技能が結婚した場合、母子の在留資格はどうなる?
日本で働く外国人同士の結婚も年々増えています。
たとえば、「技術・人文知識・国際業務(いわゆる技人国)」で働く方と、「特定技能」で働く方が結婚した場合、
配偶者や子ども(母子)の在留資格はどのようになるのでしょうか?
以下に一般的な流れをまとめます。
① 外国人同士が結婚した場合
夫婦の一方が主たる在留資格保持者となり、もう一方は「家族滞在」ビザを取得して在留できます。
条件:
-
主たる在留資格が「帯同可」(技人国・高度専門職など)であること
-
安定した収入と住居があること
-
婚姻が法的に成立していること(事実婚不可)
例:
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技人国の夫 × 特定技能の妻 → 妻が「家族滞在」へ変更可能
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特定技能1号の夫 × 技人国の妻 → 原則帯同不可(特定技能1号は家族滞在対象外)※国外の場合 →夫が「家族滞在」へ変更可能※国内の場合
ただし、妻が自分で「技人国」や「特定活動」資格を取得すれば在留は可能です。
② 出産した場合(子どもが外国籍の場合)
出生30日以内に「在留資格取得許可申請」が必要です。
-
親が「技人国」→ 子どもは「家族滞在」で在留可能
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親が「特定技能1号」→ 家族帯同不可。原則として母が一時帰国または一時滞在対応となる場合も
-
親が「特定技能2号」→ 家族帯同が可能
③ 一方が日本人・永住者の場合
この場合は「身分系ビザ(日本人の配偶者等・永住者の配偶者等)」が付与され、
就労制限がなくなります。子どもも「日本人の配偶者等」または「永住者の配偶者等(実子等)」になります。
💬 まとめ
外国人同士の結婚・出産では、どちらの在留資格を軸にするかで母子の在留資格が決まります。
企業がこの流れを理解しておくことで、家族形成を経ても長期雇用を続けられるケースが増えます。
在留資格や家族手続きの理解は、単なる法律知識ではなく、
「人と企業の信頼を築く仕組み」です。
メイクワンでは、フィリピンをはじめとする外国籍スタッフの
結婚・出産・在留資格変更サポートを多数実施しており、
企業側・候補者側の双方が安心できる環境づくりを支援しています。
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現場での実例をもとに、外国人スタッフと企業が共に安心して働ける未来をつくることを目指しています。

