特定技能人材のほかの国籍の特徴は?
2024.09.25新着情報一覧
前回の記事にて、現在メイクワンから紹介しているベトナム人、フィリピン人の特徴についてご紹介しました。
今回は、他の国籍の特徴についてまとめていきたいと思います。
現在特定技能人材の国籍別の人数は、1位からベトナム、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、中国となっています。
今回は、インドネシアとミャンマーと中国の国籍別の特徴についてまとめていきます。
・インドネシアの特徴
1.文化と宗教
インドネシアは、特定技能外国人の中で2番目に多い国籍で、特に産業や飲食料品製造業、介護などの分野で活躍しています。
インドネシアの平均月収は日本円で約2万9千円となるため、日本へ出稼ぎにくるケースが増加しています。
インドネシア人は陽気な性格な方が多いです。コミュニティ意識が強く、チームで働くことに長けている傾向があります。また、家族を大切にしたり助け合いの精神が強かったりする国民性です。
また、イスラム教徒が多く、宗教に基づいた生活習慣が強いです。イスラム教に関する配慮(礼拝の時間や食事におけるハラールなど)を尊重する必要があります。
2.労働意識
真面目で勤勉な人が多く、現場での努力を惜しまない姿勢が見られます。
指導やトレーニングに対して素直であり、技術習得に積極的です。
3.言語能力
インドネシア人の中には、日本語を学ぶ機会が限られているため、日本語能力にばらつきがあります。しかし、日本語学校や日本企業での研修を通して、日本語を学ぶ人が増えており、特定技能人材は基本的な日本語能力を持つことが多いです。
・ミャンマーの特徴
1.文化と宗教
ミャンマーは、特定技能外国人の中で4番目に多い国籍です。日本は比較的治安がよく、仏教を信仰する国民性なので、若いミャンマー人から働き先として人気があります。
経済的な面でもミャンマーの貧困率は約37%と、世界平均よりも高くなっています。
ミャンマーの平均月収は日本円で約1~2万円と、日本と比べて非常に低いため、「日本でお金を稼いで家族に仕送りしたい」と考える傾向にあるようです。
ミャンマー人は一般的に控えめで礼儀正しく、忍耐力があります。食事のマナーを大切にするので、「上司が先に食べる」「音を立てないようにする」といった面が見られるでしょう。
また、チームワークを重視する傾向があり、業務においてもこれらの特性は遺憾なく発揮されています。
宗教に関しては仏教徒が多く、仏教の教えから高齢者を大切にする文化があります。そのため介護職を希望するケースが多いでしょう。また飲食料品製造業分野でも働いている人材はとても多いです。
2.労働意識
非常に忍耐強く、長時間の労働にも対応できる能力を持っています。技術習得に対して真剣であり、指導を受け入れやすい人材が多いのが特徴です。
しかし、ミャンマー国内での軍事クーデターの影響がまだ残っており、国内情勢の悪化から帰国するために失踪する者、とにかくミャンマーから出ることだけを考え短期的な目線で海外就労を考える者の増加も問題となっているため、一部注意が必要です。
3.言語能力
日本語の習得には時間がかかる場合が多いですが、コミュニケーション能力を高めるために努力する傾向があります。基礎的な日本語能力を持つ人材が多いですが、実務での日本語力の向上が必要になることがよくあります。
・中国の特徴
1.文化と宗教
中国は、特定技能外国人のなかで5番目に多い国籍です。地理的な近さから、日本での就労が選択肢に入りやすいといえます。
特定技能人材が多い理由として挙げられるのが、中国の就職事情の深刻さです。出身地域によって大学の進学が制限され、学歴によって就職先や給与の多さにも影響します。そのため意欲的な一部の学生は、日本で働く道を選んでいるのが現状です。
厳しい就職活動があるため、中国人はインターンを好む傾向にあります。現地では、インターンをした会社にそのまま就職するケースも少なくありません。
宗教的な縛りが他国に比べて少ないため、文化的な違いに対する柔軟性が高いです。
家族や親しい仲間とのつながりを重視する傾向が強く、社会的なつながりを大切にします。
2.労働意識
効率的に作業を進めることを重視し、責任感が強い人が多いです。
技術力や専門知識に優れた人材が多く、特に製造業やIT関連の分野で高いスキルを持つ人が多いです。
3.言語能力
日本語能力試験(JLPT)でN4以上を取得している人が多く、特に若い世代では日本語を話す能力が高いです。また、日本文化に対する理解も比較的高く、適応力があります。
以上がインドネシア、ミャンマー、中国の特徴になります。
これらの特徴を理解し、自社で雇用する国籍を選定することが必要です。
ぜひ参考にしてみてください。